☆児童指導員とは?
児童福祉施設に通う、入所する子どもたちの健全な育成を支援する職種です。
発達障害や知的障害などの障害があり、児童発達支援や放課後等デイサービスに
通所する子どもたちに対しては、将来的な自立や社会参加のために
必要な療育を行います。
虐待やネグレクトなどによって児童養護施設に入所し
保護者と離れて暮らさないといけない子どもたちに対しては、
その代わりとなって生活指導を行います。
なお、児童指導員として5年働くと、講習を受けることで
児童発達支援管理責任者の資格を取得できます。
≪児童指導員と保育士の違い≫
児童指導員も保育士もともに児童福祉にかかわる資格であり、
業務内容や勤務可能な施設が似ています。
保育士の方が、就業先の選択肢が多く
児童指導員が働ける施設であれば保育士も働くことができます。
☆児童指導員になるには?
児童指導員として働くには、児童指導員任用資格が必要です。
その仕事に就くために必要な資格や学歴、職歴(実務経験)のことを
「任用資格」といい「児童指導員」という名前の資格があるわけではありません。
そのため、児童指導員として就職するには、
任用資格を証明するための書類(卒業証明書や実務経験証明書)が必要になります。
児童指導員の場合、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準
第43条に定められた、次のいずれかに該当する必要があります。
【大学や大学院で所定の専門課程を修了】
大学(短大を除く)や大学院において、社会福祉学・心理学・教育学・社会学
のいずれかを専修する学科や研究科を修了している場合
証明書類:卒業証明書、履修科目証明書
【教員免許を保有】
幼稚園・小学校・中学校・義務教育校・高等学校・中等教育学校の
いずれかの教員免許を保有している場合
証明書類:免許状の写し
【児童福祉施設で2年以上の実務経験がある】
児童福祉施設で2年(最終学歴が中卒の場合は3年)以上の実務経験がある場合
証明書類:実務経験証明書、卒業証明書
☆児童指導員の勤務先
- 障害児通所施設(療育施設)
- 障害児入所施設
- 児童養護施設
☆仕事内容
1.障害児通所施設の場合
・個別支援計画に基づく療育の実施
・個別支援計画の作成補助
・学習の補助(就学中の場合)
・関係機関との連携 (保育所、幼稚園、学校、児童相談所、医療機関など)
・支援記録の作成
・保護者対応
・送迎 など
2.障害児入所施設の場合
・身の回りの世話(重度心身障害児の場合は、身体介護を含む)
・個別支援計画に基づく療育に実施
・個別支援計画の作成補助
・学習の補助(就学中の場合)
・関係機関との連携(保育所、幼稚園、学校、児童相談所、医療機関など)
・支援記録の作成
・保護者対応 など
3.児童養護施設の場合
・身の回りの世話
・生活指導・学習指導
・進学支援、就労支援
・必要に応じた心理的ケア
・自立支援計画の立案
・関係機関との連携(保育所、幼稚園、学校、児童相談所、医療機関など)
・早期退所に向けた調整(保護者との面談など)
児童福祉の分野で特に需要が増えているのが、
発達障害のある子どもやその家族に対する支援です。
今でこそ認知度も高くなっていますが、長い間
「発達障害を持つ子ども」は「育てにくい」と一括りにされてきました。
また子どもの育児は家庭内の問題とされ、外部からの支援を受けにくく
中には虐待につながるケースもありました。
このような状況を受け、2012年の児童福祉法改正で「身体障碍や知的障害に加え
発達障害を含む精神障害も支援対象に含めること」や
「放課後等デイサービスを創設すること」などが規定されました。
それ以降、生活区域で無理なく支援を受けられるよう施設が整備されていった結果
2012年から2020までの8年間で、児発や放デイなど障害児支援サービスを
提供する事業所は4倍に増えました。
このように「児童福祉に携わりたい」
「ハンディキャップを持つ子どもたちの役に立ちたい」
と考えているかたにとって就業のチャンスは増えています。
児童指導員の任用資格がある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
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