保育園と幼稚園の違いは?

2022.05.27更新

就職や転職を考える上で、幼稚園と保育園のどっちがいいか悩むこともあるかと思います。

具体的な仕事内容や働き方などを知って、就職先を決める際の参考にしてみてください。

 

 

施設としてどんな違いがある?

 

□保育目的

 

・保育園

保育を必要とする子どもに対して保護者に代わって保育を行い、

子どもの健全な心身の発達を図ることです。

 

・幼稚園

義務教育やその後の教育の基礎を培うために、

3歳以上の幼児に対し健やかな成長のための環境を与えて心身の発達を図ることです。

 

どちらも子どもを預かる施設ではあるものの、

保育園は子どもの保育を目的とした施設であるのに対し

幼稚園は教育を目的とした施設であるという違いがあります。

 

ですが、2015年に施行された「子ども・子育て支援新制度」によって

幼保一体化が推進され始めたことによって、両者の垣根は取り払われつつあります。

 

 

□仕事内容

 

・保育園

保育園では、子どもたちと遊ぶほか、子どもの身の回りの世話も行います。

食事や排泄、着替えなどをサポートをするほか

子どもが一人でできるように生活習慣を身につけさせるのも、保育士の仕事です。

 

また、幼稚園と共通していますが保育園で行われる行事の企画や準備、

運営などの他、指導案や保育日誌、毎月のお便りの作成といった書類業務も行います。

 

 

・幼稚園

幼稚園教諭は、文部科学省が定めた「幼稚園教育要領」に

基づいたカリキュラムに沿って、

「健康・人間関係・環境・言葉・表現」の5領域を踏まえながら

子どもの成長をサポートする仕事です。

子どもと遊んだり指導計画を作成したりするなど、

一つ一つの仕事内容は保育士と似ていますが子どもの教育を目的にしている点が異なります。

 

 

□働き方

 

・保育園

保育標準時間が11時間となっているため、

大体の園では早番・中番・遅番などのシフトを組んで保育士さんを回しています。

正社員保育士は18時間の勤務が基本となりますが、

パートやアルバイトであれば短時間での勤務も可能であるため

中には早番や遅番に限定して働ける園もあるでしょう。

また、保育園は基本的に日曜・祝日が休みで、

夏休みや春休みがない園が多いため、就職先によっては

まとまった休暇を取りづらい場合もあるかもしれません。

 

 

・幼稚園

多くの幼稚園では9時から14時頃までが教育時間となっています。

そのため、子どもたちの降園後に事務作業や翌日の準備などを

するための時間を設けやすいと言えるでしょう。

しかし、夕方に預かり保育を行っている園も多くあるため、

そういった園では保育士の働き方と大きな違いはないかもしれません。

ただし、幼稚園は基本的に土曜日・日曜日・祝日に休園しているほか、

夏季や冬季は長期間休園するため、保育士よりは休みやすいと言えそうです。

 

 

 

□必要な資格・免許

 

・保育園

保育園で保育士として働くためには、保育士資格が必要になります。

ただし、保育士のサポートを行う保育補助であれば、無資格でも働くことが可能です。

また、保育園では栄養士や調理師、看護師など様々な職員が働いています。

 

・幼稚園

幼稚園で働くためには、幼稚園教諭免許は必要です。

幼稚園教諭免許には、一種と二種があり

将来的に園長を目指す場合は一種免許状が必要となります。

 

また、どちらも持っている場合は認定こども園で保育教諭として働くことが可能です。

保育園と幼稚園のどっちがいいか迷っている方は、

認定こども園への就職・転職を視野に入れてみてもいいかもしれませんね。

 

 

 

保育園と幼稚園は管轄や目的、預かる子どもの年齢など様々な違いがあります。

 

仕事内容の面では大きな違いはないものの、施設の閉園時間が異なるため

勤務時間や休暇など働き方の面で違いがあると言えるでしょう。

 

就職先あるいは転職先としてどっちがいいのか悩んでいる場合は、

両者を比較したうえで自分が理想とする仕事や働き方を実現できる方を

選ぶと良いかもしれませんね。

 

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