看護師は離職率・転職率が高い?!
その理由を解説します。
看護師は一般の職種と比較しても離職率・転職率が高いと言われています。
実際、看護師全体の離職率は11.5%で、ここ数年は10~11%台にて
推移しています。
(参考元:日本看護協会による2020年病院看護実態調査報告書)
病院の規模が小さいほど、離職率は上がる傾向があります。
これは大きい病院の方が、教育体制が整っていること
待遇面でも小規模病院の方が不満を感じやすい為と思われます。
看護師の離職率が高くなるのは転職による離職が多いからです。
7割の看護師は1回以上転職すると言われています。
◎なぜ、看護師は転職する人が多いのか?
(1)転職先が見つかりやすい
看護師はどこの医療機関でも万年人手不足です。
多くの医療施設が、常に看護師を求めているので
売り手市場になります。
また、仕事内容はどこで働いても共通点が多いので転職への
ハードルは下がる傾向にあります。
(2)ライフイベントによるもの
看護師は女性が9割を占める職業です。
結婚・出産・育児といったことにより
仕事を続けられなくなるケースも少なくありません。
産休・育休制度がしっかりしている医療機関であれば、
休暇後に戻ってくる場合もありますが、
出産を機に退職し、落ち着いてから別の医療機関に
就職する人も多いです。
育児をきっかけに離職する場合、
ブランクが1~2年という人が多いですが
中には5年、10年のブランクを経て復帰する人もいます。
また、看護師は離職後に他職種に転職する人は少なく
ほとんどが同じ業界で
他の医療施設に転職する形となります。
(3)スキルアップ、キャリアアップ
専門分野に特化してスキルアップできる病院、
自分の希望する業務に携われる病院
管理職として活躍できる病院など、
看護師としてステップアップができます。
(4)人間関係
人間関係による転職は看護師に限ったことではありませんが、
以下のことから特に離職率が高くなります。
女性の多い職場で、チームワークでの働きかけが重要となり
また、閉鎖的な人間関係になりがちなため
コミュニケーションや人間関係に悩みを持つ人が
多い傾向にあります。
(5)仕事での負担が大きい
看護師の業務量は多いです。
残業も多い職種と言えます。
特に不足している職場では、
必然的に一人にかかる業務量も増えます。
勤務時間が長くなり、休息が十分に取れない、
などで心身共に疲労がたまってしまう労働環境で
あることも少なくありません。
◎離職率の高い病院にはそれなりの理由があります。
職場は人によって良し悪しが違います。
なので、一概に離職率が高いから労働環境が
悪いとは言い切れません。
職場のどこを見ればよい環境か見分ける方法は、、、
・シフトのきつさはどうか
・人間関係は良好か
・人事評価制度の整備と異動はどうか
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